2009年08月08日

月組『エリザベート』雑感

終わってみて思うこと

・あいあいのゾフィーは「女」の部分を失ってないところがいい
シシィへの、娼婦たちへの反応に垣間見える「女」がなかなか効いてたと思いました。

・まさおルキーニの軽さ自在さ巧さがとってもいい
アサコトートとキリヤンフランツが高みにいるので、あれくらいアグレッシヴじゃないと客席総置いてきぼり。
しかもいつでもちゃんとルキーニで、まさおにはならなかった。お見事でした。

・ナホパパのダメパパぶりがツボ。あんな風になりたいなら宮廷なんてもってのほかだろう。

・キリヤンフランツは「完璧な皇帝」過ぎて、シシィが一緒には歩いていけないという気持ちが分かる。
でもそのフランツが「そばに居て欲しい」って揺らいだのに〜と、扉の前の場面は切なさ∞

・アサコトートに纏わりつく倦怠感が、シシィとルドルフに出会う時だけサーッと引いていく。
でもそれも本当にひと時だけで、すぐに幕の向こうに姿を隠してしまう感じ。
トートはどうしたかったんだろう。なんだか「見えない」存在だった。


再演って面白いなぁ。
 
 

そうそう。ルドルフについて。
・みりおルドルフ
初見だったこともあり、キリヤンフランツのあまりの今までとの違いに全部意識を持って行かれちゃったんだよねー
綺麗でサイズもアサコトートにはぴったりでしたが、期待値が高すぎたのか「可もなく不可もなく」という感じかな。
利発で能力もあるのに、それを正しく発揮出来ずに、「自分のいいと思う世界」を実現しようとするあまり暴走したという感じ。
やはり若い分、そういう勢いがあるなと思った…気がする。

・もりえルドルフ
評判が良かったので期待してました。そしてなるほどと納得。
彼は凄く頑張ってた。偉大で完璧な父に必要とされたくて。母に認められたくて。
でも哀しいかな、あの両親の子どもとしては「普通」過ぎた。
あまりにも普通であり過ぎて、一生懸命考えて進んでいく道がことごとく求められるものとは違ってた…
ものすごく切なかったです。
もりえの時のキリヤンは本当に「完璧すぎるほど『皇帝』として存在する父」でした。
あんな親を持ったら子どもはそりゃ不幸だよ…だって同じことを要求されたって無理だもの。

・あひルドルフ
彼はもりえエルマーの熱に「居場所を見つけた」と思ってしまった皇太子だった。
父にも母にも必要とされず、「居所がない」と悲しみに暮れていた彼に居場所をくれたのがもりえエルマーだった…
そして流された結果が「死への旅」という感じ。


演じる人が違うとこうも違うのかーって感じでホント面白い。
しかしだ。
役替わりは「余計なこと」だったと思います。
一つの役をそれぞれが掘り下げてその身に宿して演じて欲しかった。
いろいろと劇団側の事情絡みなんでしょうけども(まさおがルキーニ、かちゃがシシィなことも含めて)なんだかなーという気持ちが拭えないままでしたよ。

次の本公演はごくまっとうにお願いします。
posted by ニイナ at 17:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 月組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ニイナさんがオイラの(←余計)あいあいと、まさきちゃんを褒めてくれたから
観られなかったけど満足☆
旅費を当てれば観られたんぢゃねぇのか?とか思いつつ、ま、それはそれとして…(^_^;)
Posted by yuppe at 2009年08月09日 23:23
なんだったのかなーと思ってしまう再演だったけど、収穫も少なからずあったなと。
(なぜか上から目線)
あいあいは芝居で納得させるゾフィーだったよ。もう少し歌えれば言うことなかった。
(ヒロインならあの歌唱で問題ないけど、ゾフィーだから弱いのが気になった)

まさおはね、非常にチャラチャラしているようでなんだかキモチワルイ(褒めてます)のが良かったな〜

二人とも大健闘だったと思います。
Posted by ニイナ at 2009年08月11日 08:44
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