2010年05月20日

今さら『ソルフェリーノの夜明け』のツボ7

いろんな方がここを訪れて記事を読んでいるのだなぁ…と思う今日この頃。
皆様いかがお過ごしですか。
…何キャラだ。

今日は約1カ月ぶりの宝塚観劇を控えているので、その前にとりあえず終わらせないと!ということで、ツボのラストです。

…突っ込みどころ満載だから。
もー
真剣な場面だと分かってますよ。分かってるけど可笑しいんだから仕方ない。
先生に怒られている時に笑いがこみ上げて困る感じとでもいいましょうか。
すべて脚本のせいですから。


ルサンクがある方はお手元にご用意下さい。(結局引っ張り出してきました)
 
 

【二人じゃダメだって!!】
ソルフェリーノの砦に二人のオーストリア兵が近づいて行くんですけど…
そんな夜目にも光る白い軍服で!
と思っている間にあっさりと一発でやられちゃうし。だから言わんこっちゃない。
イタリア軍にはゴルゴに近い腕前の狙撃手がいる模様。(ゴルゴなら即死)

【え?!民間人が先頭なの?!】
そこへやってきました、夏希さんご一行様
ちょっ!おじさんが先頭って!民間人先頭にするってどういうことなのー!
いくら道案内だからって、酷いじゃないのー!!
と何度観ても思いましたよ。
しかもその場に倒れているオーストリア兵を乗せちゃうんだけど…
そんなことしてたら、戦場を通過する間に各荷車が怪我人の山になってしまうよー
という冷静?なツッコミもしてました。
そりゃ人として正しい行動ではあるけれども。なんか違う。
放置したとしたら、それも違うけど。むー。

【君の名は…】
再会するハマコ閣下と夏希さん。ここのやり取りがすっごくツボでした。
ごく普通のやりとりなのにね。

ハマコ閣下「君は!アンリー・デュナンではないか!」
夏希さん「…あなたは!」

このセリフの後の間に、いつもこう心の声をアテレコしていました。
夏希さんの心の声
「彼の名は確かパンティ閣下。いやまて。スイス男児たるもの、パンティなどと口には出来ぬ!…名前を呼べない以上、このまま話を続けるしかない!」
(どこの大和魂ですか!それに長いよ!)
やっぱり兵士の名前は「ポポリーノ」しか覚えてなかったのかな(苦笑)

【いつだって臨戦態勢】
キム参謀長の健康が心配になります。あれじゃ頭に血が上りきって大変だよねぇ。
興奮しきって、若干支離滅裂だし。
何度「落ち着いてー」と心で呼びかけたことか。

最初に「そこに倒れていたオーストリア兵を乗せたのを目の当たりにした」と自分で言っているのに。
しばらくすると「裏切り者!とうとう馬脚を現したな!やはりオーストリア兵も乗せているではないか!」って言うんだよね。
…さっき自分で見たって言うたやん。
しかも夏希さんが口を挟めない早さで。
それなのに「ぬけぬけと欺き通そうとは」だなんてー
ま、彼はオーストリア兵まで助けようという一団に、イタリア兵が加わっていることに対して怒り心頭な訳だろうけども。
あまりに高低差があるもんだから、一体誰に向かって言ってるのか分かりにくいのだ。
返事するのはほとんど夏希さんだしさ。

しかしなー自国の裏切り者認定と敵国の兵士はまぁ…銃撃してもいいのかもしれないが。
スイス人(民間人で旅行者)はまずいんじゃないのかー国際問題に発展しないのかー
というのは、常にツッコミたいところ。

【同期対決】
このちょっと前に、パンティ閣下とデュナン氏のこれまた良く分からない問答が繰り広げられているわけですが。
「赤十字」を掲げて戦場を通過することと、彼らが怒鳴り合っていることって論点がずれてる…よね?
しかも大劇場では「戦争は人生最大の醜悪事」と言ってるんだけど…人生じゃないだろーと思っていたら、東宝では「人類最大の醜悪事」に訂正されてました。当然だよね。
だから上演する前に誰か脚本を校正してって!!

そしてこの場面で最もビックリするところ。
「かっかかっか かっかかっか」
「けいれい!!」
なわけですが。
ルサンクを見てもう一段ビックリ。
ハマコ閣下の「敬礼!!」のセリフはこう書かれています。

ファンティ「(静かにそして厳かに)敬礼!」

どの辺が?どの辺が「静かに」なの?!?!?!
いやいやいやいや。
演出が変わったんだろうけど、こんな大事なところ直そうよ。

↑こんなこと書いてますけど、この「敬礼!!」を言う時のハマコ閣下の腹芸(含み芸)が大好きで。
ずっとオペラでハマコロックオン!でした。
熱く燃えているのに、動きは最小限で。
目は口ほどに物を言うってこういうことだなーと。

しかしまぁ、キム参謀長はハマコ閣下の耳元で大声出し過ぎですから。
「かっかかっかかっかーーーー!!!!」
東宝の中盤はちょっとやり過ぎな感じで「もうちょっと抑えないとうるさいって思われるだけになるよなー」と思ってたら、後半すっごくメリハリが効いて良くなってたな。
共感は出来ないけど、彼の気持ちはなんとなく思い描くことが出来る気がするし。
「敬礼!」
という閣下の横で、「あり得ない!」と目を見開いてから敬礼をするまでの葛藤がまた、毎回必ず観るポイントでした。

ハマコ閣下の勢いに押されて、イタリア兵は部下だから当然としても、オーストリア兵まで敬礼しちゃうのは…ツボを刺激されちゃうんですけども。
細かくみんな芝居してるんだよねー
最後まで敬礼しないザッキーとかね。
戦場にあって、敵対する軍の兵士ではあるけれど。
「兵士ではなく、傷ついている人を運ぶ」
デュナン氏の心の底からの熱い気持ちが届いたんだなーと、なんだか素直に納得できちゃう。
雪組の芝居力マジックとでもいいますか。
脚本に引っかかりながらも、涙を湛えながら熱演する姿を観ていたら…ねぇ。

【教会には何個荷車があったんだろう】
感動しつつも、舞台上で起こることにツッコミを入れずにはいられない性分でして。
赤十字の旗を振っている夏希さんの後ろを、荷車が通って行く訳ですが…
出てくる出てくる!!
ハマコ閣下との押し問答の間にはいなかった荷車が舞台に登場してビックリ。
まだあったんだ!!
しかも、看護婦で随行してるのってミナコだけじゃないのか!
…命の危険があるから、ダメだってミナコには言ってたのに。
(その後、話し合いでこうなったんだろうけどさ)
またその看護婦ちゃん達が、敬礼するオーストリア兵とイタリア兵を見てちょっと驚いた小芝居をしているのが良いのですわー
離れていたから砦で何が起こっていたか分からないままに「隊列が停まったけど、どうしたのかしら」って不安だったんだろうなーってね。
…つい、カワイ子ちゃんなもんで、色々と背景を考えちゃったよ(苦笑)

【戦場に響くユミコ先生の声】
夏希さんが旗を振りつつ銀橋へ来ますが。舞台上の兵士諸君ならびに砦の上のハマコ閣下とキム参謀長も揃って夏希さんと共に目線が動くのがなんだかツボで。
全ての思いを背負ってマントヴァに行くんだけど。
せめてマントヴァに着くまでくらいは芝居として見せて欲しかったよ!!
これじゃ「赤十字の旗が出来るまで」みたいじゃないかー!!
(しかも旗の由来が史実と違う)
すごい終わり方が中途半端だった。
まるで『虹のナターシャ』のように。あ、これも植爺だ。

最後、夏希さんがハマコ閣下を見上げると、ハマコさんが力強く頷くんだよね。
あぁ同期愛。(たぶん、そういうの込みの演出)
大きく旗を一振りするそこには、ユミコ影ソロ状態になっている影コーラスが重なります。
…ホント、ユミコソロもしくはヒメとの影デュエットって感じだったなぁ。

花道から中へ入る瞬間、旗を肩に担ぐ感じになる夏希さんが最後のツボでした。
ふー終わった!
なんかちょっと…最初とトーンが違うけど。

カッコイイポイントとか
萌えポイントとか
そういうのもあるにはあるけど、とにかくツッコミポイントに彩られた作品でした。
植爺は題材発掘・監修だけにしてもらって、今後は脚本・演出は鈴木Kとかに任せて欲しいものだ。
ダンスシーンがプロローグだけなんて、ミュージカルとして有り得ん。

さて。これから何を語りましょうかねぇ…
posted by ニイナ at 10:19| Comment(4) | ソルフェリーノ/カルネヴァーレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>植爺は題材発掘・監修だけ

私も、それがいいと思います。
天才なだけに、天災なのよ・・・!
大好きだけど、でもね。
(そんな私は「天使の季節」も大好き!)
Posted by こくりこ at 2010年05月20日 10:31
はじめまして。天才的なツッコミ能力をお持ちですね。
小タイトル?見出し?だけでも、笑いで涙が出てきます。
最初は電車で読んでいましたが、ツボって仕方ありません。
そのうち検挙されてしまうかもしれない。

教会にあった荷車の数は、7台(舞台で観た限り)です。
私も気になっていたので、いつぞや数えました(笑)

戦場に響く影コーラスについては下級生茶会等で聞いたのですが
当初は影コメンバー全員舞台袖にいたものの
ゆみこ先生とヒメシスターは声量があり過ぎるため
東京公演の途中から、2人のみ舞台奥へ下がらされたそうです。
(なんてことだ!)


鈴木Kですかぁ〜
逆裁やセカンドライフで陳腐(爆)な演出効果が
散乱していた微妙な思い出があるので
御大とはある意味同括?ファンキーな相乗効果を生みそう。
(他意はありません)

あと、デュナンさんのアテレコが痙攣しそうに笑えるので
万一再演することがあったら、字幕スーパーで
流して欲しいと思います。
いや、もうむしろDVD(発売されちゃったか)とか
スカステ放送の際には是非これを!!
Posted by ラッキー at 2010年05月20日 11:53
「安っぽいヒューマニズム」
って
その通りだよ!
・・・と思いました。
あの中で唯一まともだったひとのお言葉。
Posted by 2にんがし at 2010年05月20日 23:54
なるほど・・。
そういうツッコミをする人もいるんだな、と思いました。
ツッコミポイントが全然人によって違うもんですね。
Posted by 2にんがし at 2010年05月21日 00:00
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